Caché の今回のリリースでは、Caché Server Page (CSP) テクノロジーに関する複数の重要な機能が強化されています。以下で、強化されたテクノロジーについて説明します。
Note:
CSP ゲートウェイは、Web サーバと Caché 間の通信に、より効率的な新しいプロトコルを使用します。従来の Caché と通信する必要がある場合、CSP ゲートウェイ・マネージャの Default Parameters のページで、通信を行う Caché のバージョンを指定すると通信することができます。 詳細は、"CSP ゲートウェイ構成" を参照してください。
対象言語
新しい CSP は、洗練されたローカライズ機能を提供しており、言語を動的に変更できるローカライズされた Web アプリケーションを、簡単に開発することができます。この機能には、特殊な CSP タグ、およびローカライズされたテキスト・メッセージの XML ベースのデータベースも含まれます。
詳細は、http://localhost/csp/samples/language.csp サンプルと、"Caché Server Pages (CSP) の使用法" の "対象言語" の章を参照してください。
CSP 実行時の強化された機能
CSP 実行時には、強化された多くの機能が追加されています。
Cookie なしの導入
CSP 実行時は現在、ブラウザが cookie を受け入れるかどうかを検知します。この場合、セッションの記録を行うため、URL 再記述の技術へ自動的に切り換えられます。
Java を使用しないハイパーイベント
CSP は現在、クライアント・ブラウザからサーバ・メソッドを呼び出す、新しい #call 構文をサポートしています。
#call は、標準 HTML と JavaScript を使用して実装され、クライアント・ブラウザでは Java アプレットの使用は必要としません。
性能の向上
CSP ゲートウェイには、多くのアプリケーションで性能が向上するように、多くの改良が加えられました。
CSP 検索ページ
CSP 検索ページ (と <csp:SEARCH> タグ) では、多くの機能が強化されました。
UTF URL
新しい cspEncodeUTF8 関数を使用して、Javascript から UTF URL を作成することができます。
SOAP のサポート
CSP ゲートウェイは、Caché SOAP インタフェースでの使用に対する機能を拡張しています。
CSP 開発時の強化された機能
今回のリリースでは、CSP アプリケーション構築を容易にするために設計された、多くの新しい機能が提供されています。
Caché スタジオ
スタジオは、CSP ページ開発におけるサポートがさらに充実しました。
CSP ルール・エンジン
新しいバージョンの CSP ルール・コンパイラが追加されています。ルールが適合したときに実行されるコードは現在、ルール・コンパイラによって生成されるクラスのメソッドを使用して実装されます。これにより、1) ルールが強力になり、2) ルールはクラスとして直接生成され、3) ルール・クラスはスタジオで表示、編集できるようになりました。
すべての適合するルールが CSP DOM を変更することができる、新しい OnMatch コールバックが提供されています。
CSP コンパイラ
CSP コンパイラでは、以下のような機能が改良されました。
CSP インクルード
今回のバージョンでは、CSP ページでインクルード・ファイルを使用することもできます。
サーバ側のインクルードの例は、http://localhost/csp/samples/include.csp サンプル・ページを参照してください。
SQL クエリ
CSP ページでの SQL の使用に関する、いくつかの機能が改良されました。
CSP タグ・ドキュメント
最も一般的な標準 HTML タグに加え、新しい CSP タグの CSP HTML タグ・リファレンス も提供されています。
CSP サンプル・ページ
以下を含む、新しい CSP サンプル・ページ (http://localhost/csp/samples/menu.csp で利用できます) が提供されています。
xml*.csp
XML の能力を表す、多くの新しいページが提供されています。
language.csp
新しいローカライズ機能が使用できます。
include.csp
新しいインクルード機能が使用できます。
staticsql.csp
CSP ページ内での埋め込み SQL が使用できます。