ここでは、Caché がインストールされているコンピュータと異なるマシン上で、CSP で使用するための IIS リモート Web サーバをセットアップする方法を説明します。このドキュメントでは、Web サーバをマシン W、Caché を実行するコンピュータをマシン C と呼びます。セットアップは、以下の手順で行います。
Web サーバマシンへの Caché シェルのインストール
Web サーバ・マシン、マシン W に、最低限の Caché シェルをインストールします。詳細は、"Caché インストール・ガイド" を参照してください。インストールの手順は、以下の通りです。
これは、マシン WCSP ディレクトリを生成し、IIS の /CSP ファイル、および /CSP/Bin ファイルへの仮想ディレクトリ参照を生成します。
CSP 初期化ファイルの操作
次に、マシン W の CSP 初期化ファイル csp.ini を操作します。
以下は、マシン W のオリジナルの csp.ini ファイルの例です。
[SYSTEM]
Server_Response_Timeout=60
Queued_Request_Timeout=60
Run_Time_Script=CSPms.dll
[SYSTEM_INDEX]
LOCAL=Enabled
[LOCAL]
Ip_Address=127.0.0.1
TCP_Port=1972
[APP_PATH_INDEX]
/=Enabled
/csp=Enabled
[APP_PATH:/]
Default_Server=LOCAL
[APP_PATH:/csp]
Default_Server=LOCAL
NameSpace=Samples
以下は、マシン CCache.cpf ファイルの抜粋です。
[CSP.Applications]
CSPApp_1=/csp/samples,samples,1,1,,900,1,,SAMPLES,1,,,
CSPApp_2=/csp/user,user,1,1,,900,1,,USER,1,,,
CSPApp_3=/csp/pattaya,pattaya,1,1,,900,1,,PATTAYA,0,,,
CSPApp_4=/myapp,c:/cachesys/csp/myapp/,1,1,,900,1,,MYAPP,1,,,
CSPApp_4 から始まる行は、ユーザが /csp/ と入力しないでページにアクセスできるアプリケーション名を作成した場合にのみ存在します。以下はその例です。例えば、http://domain.com/csp/myapp/login.csp に対し、http://domain.com/myapp/login.csp/csp/ の入力が省略されています。このセットアップのように、特別なアプリケーション・パスを持たない場合は、このセクションの後で説明する csp.ini ファイルに加え /myapp も無視することができます。
以下は、変更された csp.ini ファイルです (変更および追加は、コメントで示されている通りです)。
[SYSTEM]
Server_Response_Timeout=60
Queued_Request_Timeout=60
Run_Time_Script=CSPms.dll
[SYSTEM_INDEX]
LOCAL=Enabled
CACHEMACHINE=Enabled           // new line
[LOCAL]
Ip_Address=127.0.0.1
TCP_Port=1972
[CACHEMACHINE]                 // new line
Ip_Address=xxx.xxx.xxx.xxx     // new line
TCP_Port=1972                  // new line
[APP_PATH_INDEX]
/=Enabled
/csp=Enabled
/myapp=Enabled                 // new line
[APP_PATH:/]
Default_Server=CACHEMACHINE    // changed server name
[APP_PATH:/csp]
Default_Server= CACHEMACHINE   // changed server name
NameSpace=Samples
[APP_PATH:/myapp]              // new line
Default_Server=CACHEMACHINE    // new line
CACHEMACHINEcsp.ini ファイルが使用する内部的な名前なので、他の言葉に変更できます。
必ず、マシン C の正しい Ip_Address を指定してください。Caché スーパーサーバが稼動しているポートを変更した場合は、1972 を変更後のポート番号に置き換えてください。
パス /myapp に追加された変更は、前述の Cache.cpf ファイルで説明した特別なアプリケーション・パスのためのものです。“myapp” を、Cache.cpf にあるアプリケーション名と置き換えます。複数を追加することもできます。特別なアプリケーション・パスがない場合は、これらの変更を無視してください。手動で行う代わりに、http://localhost/csp/bin/cspmssys.dll にアクセスし、CSP ゲートウェイ構成マネージャ を使用して、このアプリケーションを追加することもできます。
Web サーバでのディレクトリの生成
CSP ページを正しく提供するためには、ユーザのネームスペースを表す マシン W に空のディレクトリを作成します。これらのディレクトリは、Web サーバを正しく動作させるために必須です。ここに、CSP ファイルを 置く必要はありません。 CSP ファイルは、マシン C に属します。
マシン WCacheSys\CSP ディレクトリに、\Samples および \User ディレクトリを作成します。また、CSP ページを含むその他のネームスペース用のディレクトリも作成します。上記の Cache.cpf の例で、\pattaya および \myapp のディレクトリを作成します。
後で、CSP を含む マシン C に新規のネームスペースを追加する場合、マシン W に同じ名前の空のディレクトリを作成する必要があります。
仮想ディレクトリの追加
特別なアプリケーション・パス、例えば /myapp を持つすべてのアプリケーション用の仮想ディレクトリを、IIS に追加します。
上記の例で、/myapp のようなアプリケーション・パスを持たない場合は、この手順を無視してください。これに、/csp 仮想ディレクトリ (CSP インストールに自動的に生成されたもの) に似たプロパティをセットアップする必要があります。
[CSP Properties] ダイアログ・ボックスの [Virtual Directory] タブで、[Execute Permissions] リスト・ボックス内の [Scripts and Executables] が選択されているかを確認してください。