Caché リリース・ノート
Static Version
SQL の新機能
Caché の今回のリリースには、Caché SQL テクノロジーに関する複数の機能が強化されています。最も重要な新機能は、以下の通りです。
Caché SQL エンジン
Caché SQL エンジンには、強化された以下の機能が含まれます。
トランザクション・ビットマップ・インデックスのサポート
今回のバージョンでは、トランザクション・パフォーマンスを犠牲にすることなく、標準 SQL クエリに OLAP 並みのクエリ速度を提供する、強力なビットマップ・インデックス・テクノロジーを導入しました。これには、ビットマップ・インデックスを定義し、維持する機能、設定ベースの制約を実行するために、ビットマップ・インデックスを結合する機能、COUNT 演算子を実行するビットマップを使用する機能、臨時のインデックスのビットマップを使用する機能があります。
マルチ・インデックス最適化のサポート
SQL オプティマイザは、特定のクエリを実行するためにインデックスの結合の使用を考慮します。これは、2 つ以上のインデックスを合同で使用することで、制約を実行することを意味しています。マルチ・インデックス最適化は、任意のテープルで使用できますが、ビットマップ・インデックスで使用されるときに特に威力を発揮します。
OR 式や IN 式での新しい最適化
OR 式や IN 式を使用するクエリの大部分は、非常に高速です。
WHERE 節なしのクエリでのインデックスの使用
SQL オプティマイザは WHERE 節なしのクエリに対するインデックスを使用することを考慮します。これにより、多くのクエリ (SELECT ID FROM Person) が単純で、より効率的になります。
COUNT(*) に対する新しい最適化
COUNT (*) 演算の大部分がより高速になりました。
ユーザ定義の関数のサポート
SQL クエリ内で (クラス・メソッドとして) 使用できる関数を定義できます。
更新可能なビューのサポート
読み取り専用だけでなく、更新可能なビューを定義できます。
追加の特権のサポート
関数やストアド・プロシージャ・アクセスの特権を指定できます。
チューニング・テーブル・ユーティリティの高速化
テーブルの統計値を収集する方法に対して、新しいテーブルのチューニング・メカニズムを導入しました (クエリ・オプティマイザが使用します)。この新しいメカニズムは、テーブル内のデータの小さな一部分のみを読み込んでいる間に、フィールドに対する選択値を計算する、最新のサンプル技術を使用しています。したがって、従来のメカニズムより格段に高速になりました。
テーブルのチューニング・ユーティリティは、SQL マネージャ内、または Caché コマンド行
$system.SQL.TuneTable
から利用できます。
SQL での外部関数呼び出しは無効
今回のリリースでは、Caché 構成マネージャの [SQL 文に外部関数を許可する] オプション ([詳細] タブの
[SQL]
からアクセス可能) を明示的に [はい] にしている場合のみ、SQL 文で Caché ObjectScript 外部関数を呼び出すことができます。このオプションの既定は [いいえ] です。これ以後、
%
文字で始まる外部関数を呼び出すことはできません。
Caché JDBC
Caché JDBC ドライバでは、以下のような点が強化されました。
接続プーリングのサポート
バッチ更新のサポート
BLOB と CLOB タイプのサポート
Caché ODBC
Caché ODBC ドライバでは、以下のような点が強化されました。
追加の UNIX プラットフォームのサポート
ワイド (UNICODE) API 呼び出しのサポート
Caché SQL マネージャ
SQL マネージャ
では、以下のような点が強化されました。
任意のクエリに対する実行計画を表示する
[クエリプラン表示]
コマンド
ODBC を使用して、従来のリレーショナル・システムからテーブル定義とデータをコピーする、新しい [データ移行ウィザード]
特定のテーブルでテーブルのチューニング・ユーティリティを実行する機能
スキーマによりツリー・ビュー内でグループ化されたテーブルとビュー
ユーザやロールの追加の特権を指定する機能
ビューの [読込専用] や [更新可能] を定義する機能
クエリの表示形式を選択する機能 (論理モード、ODBC モード、表示モード)
Copyright
© 1997-2005, InterSystems Corp.
Last updated:
2005-06-25 16:16:32
Source:
GCRN_sql.xml